育休前(後半)

共働き家庭の臨月の家庭生活と破水、そして第二子の誕生<キャリアコンサルタントの男性育休体験談 9>

キャリアコンサルタントの男性育休体験談9

前回の記事では、育休開始前の妊娠後期の家庭生活についてご紹介しました。

今回は、いよいよ第二子の誕生までをお伝えします。

共働き家庭の臨月の過ごし方

妻は、切迫早産の診断を受けましたが、早産になることなく、無事に臨月を迎えることができました。

先にも述べましたが、夫の私は、妻が切迫早産の診断を受けたため、有給休暇の残数を考慮の上、業務に支障が出ないよう、出産予定日の2か月前からは細切れに有給休暇を取得していました。

そして、業務が一段落した出産予定日の2週間前からは育休開始できる出産日の前日まで連続で有給休暇を取得することにしました。

臨月の家事育児分担

妻は早産になる時期を超えたため、日中常に横になっている必要はありません。

しかし、かなりお腹が大きい状態で、さらに切迫早産の診断を受けていた間ほとんど動かない生活だったため、体力が落ちていました。

また、いつ陣痛や破水が起こってもおかしくない状況のため、家事育児の分担としては、家で甘えたがる長女の相手や、お腹が大きくてもできる無理のない家事、具体的は軽い掃除機掛けや、私が苦手とする洗濯などを担当しました。

そして、外出する必要がある買い物や、長女の外遊びの付添。力仕事や屈む必要がある掃除などは私が担当しました。

もちろん、簡単なことは長女にも手伝ってもらいながらです。

毎日の長女の保育園送迎に関しては、切迫早産中から引き続き、送りは義父母、迎えは私。有給を取得したときは送迎とも私が行いました。

臨月中の育児エピソード

長女はママのお腹を何度もさすり、「動いている!」と感動していました。

以前は事あることに「ママ!ママ!」と妻にくっついていましたが、どうやら姉になる実感が芽生えたようです。

そんな長女は、妻の大変さを理解し、お手伝いをしたいと言ってきました。

そこで、このタイミングで長女用に本格的なキッズ包丁を購入し、料理を手伝ってもらうことに。

何を切りたい?と聞くと、速攻で「トマト」とのこと。

長女はトマトが大好きで、いまでも毎日のように美味しそうに食べます。

ただ、初めての包丁でトマトを切るのは結構難易度が高いので、包丁の使い方をしっかりとレクチャーしました。

長女の嬉しそうにトマトを切る姿が印象的でした。

第二子誕生

妻の緊急入院

切迫早産の診断を受けたにもかかわらず、無事に出産予定日を迎えました。

そして、出産予定日当日にちょうど妻の妊婦健診が入っていました。

臨月になってからの妊婦健診は有給を取得した私が車で産院に付き添っていました。

その日も付添って妻の健診が終わるのをロビーで待っていると、診察室からでてきた妻が「破水したからそのまま入院することになった。車に積んである入院セット持ってきて。」と。

多少驚いたものの、意外と落ち着いていました。

陣痛の前に破水した場合、お腹の子が外部から感染する恐れがあるため、破水が起こったら、感染防止のために、速やかに病院に行き早く処置してもらう、というのを第一子で学んでいたので、すぐに状況を理解しムーズに対応できたかと思います。

そして、なによりこの緊急入院に混乱無くすぐ対応できたのは、有給休暇をとって万全の準備をしていたからこそ。有給休暇を取得していて正解でした。

保育園から産婦人科に直行

妻は、破水して入院した翌日も陣痛が起こらないため、陣痛促進剤で出産を促すことになりました。

私はその知らせを受け、長女を保育園に送り届けた後、すぐに産院に向かいました。

途中で出産応援セットを調達しました。

第一子の出産に立ち会ったことで何を準備すればよいかはある程度把握していました。

緊急事態とはいえ、冷静に対応できたことは大きいです。

再び出産に立ち会い、ライフキャリアの重要性を実感

出産時は、第一子同様、最初から最後まで立ち会いました。

ちなみに、第一子の出産状況は、破水から出産までかなりの時間がかかり、分娩室に入ってからもなかなか出てきませんでした。

そして、あともう少しで帝王切開という段階で誕生。陣痛から出産までの妻の苦しさを傍で見ていて胸が痛くなる思いでした。

飲み物を飲むための補助をしたり、腰をさすったり、時には声をかけて励ましたりしたものの、それ以上なにもできない無力感を痛感しました。

それに比べ第二子はあっという間に出産。

この話を長女にすると、長女はママのお腹の中にいるのが心地よくて外に出たくなかったとコメントしていました(笑)

ぜひ、男性の方は妻の分娩に立ち会うことをお勧めします。

二度の出産に立ち会うことで、分娩で頑張る妻の力強さを目の当たりにし、さらに尊敬の意を抱きました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

なお、本記事を執筆したキャリアリカバーでは、男性育休6か月の経験を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、仕事と家庭の両立、育休とキャリア形成、メンタルケアとキャリア形成などでお困りの方を対象としたキャリアカウンセリングをお受けしています。

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